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ソングシーカー ~失われた歌を求めて~

 ローズ・トゥ・ロードのリプレイ。
 ローズ・トゥ・ロードは、1984年に製作された国内初のTRPGのルール。2002年に再販され、これを使って行われたゲームを収録したのがこのリプレイなのだそうだ。

 ページをめくって、思わず笑ってしまった。
 戦士の名前が「イグニス」なのだ。
 私が初めてキャンペーン形式でTRPGをしたのがこのローズ・トゥ・ロードの続編にあたるファー・ローズ・トゥ・ロードだった。ちょうどそのゲームに「イグニス」というPCがいたのだ。何という奇縁。懐かしいものだ。

 他にもGMの虐げられっぷりが可笑しかった。
 GMなのに
「わかったので、ちょっと黙っててください」
と言われたり、ダイス目のせいでシナリオが崩壊し、プレイヤーの1人がGMを引き継いで続きを始めちゃったり。
 何でこの人、こんなに振り回されっぱなしなんだろう。

 途中参加のプレイヤーの加入の仕方も理想的だったんじゃなかろうか。
 初心者ばかりで始めたところに熟練者が入り、それによって戦略的に行動するようになったりとか。徐々に増えていく所が、旅先で出会った人と共に行動していく雰囲気と良い感じにマッチしているとか。
 特に私がTRPGのキャンペーンをしていた頃、キャラクターの出入りがあるってことは訳ありってことだったので、余計に。

 リプレイでは割愛されているようだが、酒場では酒を良く飲んでいたようだった。この辺りでも、
「そうそう、このゲーム、お酒飲むよね~」
なんてことを思い出したりした。
 私がゲームをやっていた時は、序盤は特に感情が暴走したりしていた記憶がある。序盤でキャラクターがまだ成長していなかったせいだろうと思うのだけれど。この辺も改善されているのかしら。

 また、リプレイを読みながら
「この場所は知っている…」
などと思うところも幾つかあった。私がやったゲームでは、大陸をぐるっと周るような形でゲームを進めていたので、色んな都市を訪れているのだ。
 ローズ・トゥ・ロードとファー・ローズ・トゥ・ロードでは時代が違うようなので、違う所もあるのだが。
 龍人族のキャラクターが崖で
「うおおおお」
と叫んで龍を呼び出したりとか、良かった。場所から考えて、あれは多分アイヴァンムイラか何かなんだ。
 私がやった時は、皆同じ村の出身という設定だったため、PC5人中4人が人間だった。でも、こういう種族の特徴を活かしてゲームをしているのを見ると、ダイスふって種族を決めるのも面白いものだなと思う。
 崖で
「うおおおお」
と叫んでメリーさんが来てくれたりしたら、きっと楽しいんだ。

 自分がやったことのあるゲームをリプレイで読むと、違った切り口をしているのが読めてなかなかに面白い。初めてキャンペーンをやったゲームという思い入れもあって、非常に感慨深い。
 このゲームは単発でやるんじゃなくて、キャンペーンで何回かやって成長させながら遊んだ方がより楽しめると思う。
 継続的に参加できる人がいればまたやってみたいゲームだ。

ソングシーカー ~失われた歌を求めて~
監修:門倉直人
著者:小林正親
発行:新紀元社
ISBN:4-7753-0453-4
by die-Abdiel | 2006-04-07 22:29 | TRPG・ボードゲーム・ARG

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