カテゴリ:アート( 16 )

パウル・クレー展

 京都国立近代美術館へパウル・クレー展を見に行ってきた。
 駅のポスターなんかを見て、よさげな絵を描く人だなぁと思っていたのだ。

 パウル・クレーが生み出したと言われる「油彩転写」の技法についても解説していた。
 下絵と黒い油絵の具で塗りつぶした和紙を用意し、絵具が乾いたらカーボンの要領で下絵を別の紙に写していくというもの。その上から水彩絵の具で着彩すると、油絵の具の部分は水彩をはじくので消えずにいられるのだそうだ。手が擦れたりして付いた黒い油絵の具の部分も独特の風合いがあって面白い。

 最近は絵を描く時間も体力ももう無いのだけれど、これはちょっと真似して遊んでみたい。

パウル・クレー展
http://klee.exhn.jp/
[PR]
by die-Abdiel | 2011-05-05 19:58 | アート

絵画の庭

 奈良美智など、日本の現代美術を担うアーティスト28名の作品を集めた展示。
 好き嫌いが分かれる作家も多かったように思うが、好みの作家も何人か発見できて、充実した楽しい展示だったと思う。

 奈良美智は確かに昔とは雰囲気が変わって、睨む様な目から優しい大きな目へと変化しているようだった。目の部分にラメを使ってキラキラの目にしている少女の絵が面白かった。

 花澤武夫は安定した美しさがあるような気がした。普通に買って飾ったらそこに似合いそうという安心感があると言うか。この人の絵は売れそうな感じがする。ただ、村上隆や奈良美智のような奇抜な個性ではないと思うのだけれど。

 秋吉風人も良かった。金一色で部屋を描くというのが面白い。この微妙な金の色の作り方とか、難しいんだろうな。

 中山玲佳の作品は、買える値段ならば自分で買いたいと思えるような作品。
 「Abajo del arbol - Oro Under the tree - Gold」なんかはほんとに欲しいと思うような作品。黒で動物のシルエットを描いて鉛筆で毛並みなどを書き込んでいる作品も良かった。この人はうまい。

 青木陵子は絵本向きの絵だと思った。良いんだけれど、「絵画」と思って見るには物足りない感じ。

 池田光弘も好みの作家。黒い背景から対象が浮かび上がっている感じで、独特の寂量感がある辺りが。

 加藤美佳もうまい人だ。淡い色彩の中に、よく見ると色んな色が細かく吹き散らされている感じがする。そして、油彩でどうしてこんなにリアルに描けるんだろうと思う。この人も売れそうな作家だと思う。

 正木隆はちょっと惜しい感じ。もうちょっと線の引き方がうまかったら良いのに。

 草間彌生はちょっと、この人覚せい剤でもやっているんじゃないかと思うような作品だった。

 相田誠も絵のうまい人だった。どこかで見たことがある気がするので、多分有名なのだろう。澁澤龍彦の本か何かの挿絵を担当している気がすると思って家に帰って見てみたら、「ジェローム神父」の挿絵がこの人だったようだ。持っていない本なのに覚えているとは、我ながら良い記憶力をしていると思った。

 法貴信也も良い。赤と青の線を平行に描いている「二本画」がこの人の特長だそうで。なんだか色セロファンの眼鏡をかけたら飛び出す画像みたいな感じ。

 坂本夏子はなんだか原爆の絵みたいな感じだった。ちょっと作家の精神状態を疑うような画面だった。

国立国際美術館
絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から
開催期間:2010年1月16日(土)~4月4日(日)
観覧料: 一般1100円 、大学生500円
http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html
http://www.nmao.go.jp/japanese/b3_exhi_beginning_garden.html
[PR]
by die-Abdiel | 2010-03-21 20:20 | アート

没後10年 下村良之介展

 京都で活躍したパンリアル美術協会の下村良之介の回顧展。

 初期の作品はキュビズムの手法を用いた作品だが、徐々に紙粘土を使って半立体の鳥のレリーフを描くという、独自の絵を追求するようになる。他に、「やけもの」など、陶器の作品も出品されている。

 京都市美術館蔵の「鸞翔」も出品されていた。博物館実習の時にこの作品について話した覚えがある。とても懐かしい。
 懐かしいけれど、絵に対する印象もちょっと変わっているようだ。
 周りに並んでいる絵が違うせいなのか、展示方法の違いのせいなのか、はたまた年月のせいなのか。

 4階の常設展のフロアにも一部作品を置いたり、パンリアル美術境界のメンバーの作品を置いたりもしていた。

 が、この人の作風は鳥のレリーフと決まっているので、似たような絵ばかりが並んでしまって、ちょっと飽きてくる。非常に面白い絵なので目を引くのだけれど、ずらっと並んでいると食傷気味になってしまう絵なのだと思う。
 飾るなら、これ1点を壁面に置く、という飾り方が適した作品を作っているのだろう。

 晩年の「月明を翔く」のシリーズだが、このシリーズのうちの1作が京阪電車の出町柳駅に飾られている。コンコースの階の、トイレがある側の壁面だ。
 月をバックに羽を広げる鳥の姿で、このシリーズの中ではこの絵が一番好きなのだ。さすがに駅の壁からは外せなかったようで、美術館の展示には持って来られなかったようだけれども。

京都国立近代美術館
下村良之介展——「日本画」再考への序章
開催期間:2008年7月29日(火)~8月31日(日)
観覧料:一般850円、大学生450円、高校生以下無料
http://www.momak.go.jp/
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2008/366.html
[PR]
by die-Abdiel | 2008-08-16 22:15 | アート

アンカー展

 スイスの画家、アルベール・アンカーの回顧展。

 画家の故郷に住んでいた農村の人々を描いた作品が主。
 例えば、老人と子供、餌をやる子供や下の子の面倒を見る子供など。そういった題材になるのは、やはり、両親が共に農作業で働いており、必然的に祖父母が子供の面倒を見ていたり、上の子が下の子の面倒を見ていたりするからだろう。

 特に子供が好きらしいと感じたのは、学校等を題材にした絵。
 教育にも熱心だったそうだ。
 こういう、農村の子供達にもきちんと教育しようと考えるようになったのは19世紀からということなのだろうか。遊びから学ばせていくとか、確かに今の初等教育もそういう要素があったと思う。

 子供の表情も良かったが、「少女と2匹の猫」の猫も素敵だった。
 肉球がぷにっとしているのが。

JR 京都伊勢丹 美術館「えき」KYOTO
アンカー展 ~故郷スイスの村のぬくもり~
開催期間:2008年5月24日(土)~6月22日(日)
入館料:一般900円(700円)、高・大学生700円(500円)、小・中学生500円(300円)
http://www.wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html
[PR]
by die-Abdiel | 2008-06-22 21:12 | アート

Elliott Erwitt

 面白げな写真展がやっていたので、足を運んでみた。

 正直、写真の良し悪しなんて分からないのだけれど、ユニークな物あり、はっとする物ありで非常に味わい深い展示だったと思う。

 Metropolitan Museum of Art, New York City, USA 1949 は構図の妙だな、と思うし、Orleans, France 1952 やParis, France 1989 等は、飛んでいる一瞬というようなこういう瞬間を上手く捉えていて良いと思う。
 ドラマチックだなと思うのは、Robert Capa's Mother, Juria, Armonk, New York, USA 1954 やColorado, USA 1955 等。窓に残る弾痕の向こうから覗く少年の目には、何だか胸を衝かれる。ちょっと政治的なメッセージでもある。
 風景の写真では、Empire State Building, New York City, USA 1955 が綺麗。面白いのは、Punta del Este, Uruguay 1990。実際に見に行ってみたい。
 ユニークだと思ったのは、Museo Nacional del Prado, Madrid, Spain 1995。女性が一人、着衣のマハを見ているのに対し、裸のマハの前には男性が群がっている。面白いなぁ。

 キャプションのパネルの中の一文に
「仲間と居ながらにして独りでいることが人間観察である」
というものがあった。
 この感覚はとても理解できるし、共感する。

 「私の写真をもの悲しいと言う人もいるし、愉快だと思う人もいる。ユーモアと哀愁、同じことではないだろうか」

 どうやら会期が延長された模様。
 非常に楽しめる内容なので、この手の写真が好きな人は、是非。

何必館・京都現代美術館
内なる愛 Elliott Erwitt 展
開催期間:2008年4月18日(金)~2008年6月8日(日)
入館料:一般1,000円、学生800円
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
[PR]
by die-Abdiel | 2008-05-18 23:03 | アート

第59回 正倉院展

 「正倉院展、1回行ってみたいなぁ」
と言っていたら、
「土日は混むよ? 平日に休み合わせられる?」
と言われた。
 一応、連れの休めそうな日を聞いて、休暇の申請を打診してみた。
 OKが出たので、休みを取って見に行くことに。

 でも本当は急ぎの仕事が入ったので、やっぱり31日も来て欲しいと言われたらどうしようとヒヤヒヤしていた。急いで仕上げて、30日には印刷屋さんの持って来てくれたテストプリントをチェックするだけ…のはずだった。
 印刷屋さんを見送ってしばらく後、海外出張中の先生からメールが来た。
「これも追加で入れて下さい」
 ええっ!? 入れておきたい物があるなら先に言っておいて下さいよっ!?

 更に急いで作業をする。サンプルのPDFファイルを作って、関係者にメールを送る。CD-ROMにデータをコピーする。
 印刷屋さんに、再度来てもらってデータを渡す。
 ああっ、1日に2回も足を運ばせるなんてっ! キィ! と内心思いながらデータを渡す。
「また急に言われたん?」
と言いながらCD-ROMを受け取る印刷屋さん。

 残業になってしまったけれど、これで印刷にかかれる…はず!
 私はやり遂げた…はず!

 明日、新たな変更点が上から降ってこなければ…

 結局、翌日になっても特に問題は生じていなかったようだ。

 連れは連れで職場から呼び出しがかからないかと心配していたようで、案の定、朝に職場から電話がかかってきていたりもした。特に休みが潰れるということにはならなかったけれど。

 いつもより少し朝寝坊して、いつもより少しゆったりと朝を過ごして、連れ立って出かけた。

 国立博物館の手前の道路で呼び止められた。
「すいません、正倉院展、行かれます? チケットがあるんですけども、買っていただけません?」
 え、こんなのにもダフ屋が!? と思いながら、連れと顔を見合わせる。
「どうする?」
「いや、任せます」
 値段を聞くと、通常より少し安く入場できるようだったから、結局買うことに。
 ううむ、しかし、怪しいなぁ。

 平日だと言うのに、博物館の入り口前は30分待ちの列ができていた。
 パンフレットを読みながら過ごしていると、ちょうど入場までの時間を潰せた感じだったので、概ね良かったのではと思える範囲内だ。
 中も混雑していて、何とか見られるかな、という感じだった。

 東大寺に献納された聖武天皇の遺品など70点の展示。

 青斑石硯は美しかった。筆は、今の筆とは作りが違うようだったけれど、いちいちキャップを作られていることから実用品らしさが感じられた。
 ポスターの写真に使われている金銀平脱皮箱や紫檀金鈿柄香炉等もやはり美しく、来場者にも特に人気があるようだった。

 あまり目は引かないけれど、実は布袍や布袴もかなり重要な所蔵品なのではないだろうか。古裂残欠なども出展されていたが、大抵そのような部分的に残っている物ばかりで、物が丸ごと残っているというのはかなり珍しそうだ。布製品は痛みやすいし、そもそも作業着だからあまり保存しようと考えられるような物でもないし。パンフレットにも「世界的にも古代の染織品がこれほどまとまって地上に伝世する例はなく…」とあるし。

 しかし、人ごみの中で見るものだから、かなり疲れやすい。
 遠慮無く押しのけてくるおばちゃんもいるし、横入りしてくるおばちゃんもいるし。
 「進んで下さい!」
 「並んで下さい!」
って叫び出すおばちゃんもいるし。皆同じ事思っているけど、詰まっているから進めないんだよ…
 「もっと入場制限せなあかん」
と言うおばちゃんもいるし。でもそうすると、入場までの待ち時間が長くなって、それはそれでイライラすることになると思うけど。あまり待ち時間が長くなると、午後から来た人が見られなくなる可能性も出てくると思うけど。
 もうちょっと落ち着いて見たいけどね。

 金銀平脱皮箱はやはり人気のある目玉品なのか、手鏡や宝石箱、トレイといったミュージアムグッズが作られていた。すごく雅ないでたちのミュージアムグッズだった。綺麗だけれど、部屋に置いて合うかどうかとか、使いどころを考えるとちょっと、という気がして買うのは見送った。連れは手鏡を買ったようだけれど。

 帰りに商店街で、謎な怪しいPOPを見つけた。
 呼吸チョコって、ナニ!?

 まるしげというお菓子屋さんの店頭に、祇園チョコレート、北新地チョコレートと書かれた袋入りチョコレートが積まれていた。
 ココアパウダー(か抹茶パウダー)とマスカルポーネチーズを使ったティラミスチョコだそうだ。
 気になって見ていたら、
「ハロウィンのお菓子に買って帰ろう」
と連れに背を押されて、お買い上げ。

 抹茶味の方を家に帰ってから開けてみた。
 口に入れたときは少しほろ苦く、噛むとカリカリと甘いアーモンドチョコレートという感じだった。
 美味。

奈良国立博物館
第59回 正倉院展
開催期間:2007年10月27日(土)~2007年11月12日(月)
観覧料:一般1000円(900円)、高大生700円(600円)、小・中生400円(300円)
http://www.narahaku.go.jp/
http://www.narahaku.go.jp/exhib/2007toku/shosoin/shosoin-1.htm
 
[PR]
by die-Abdiel | 2007-10-31 22:55 | アート

北欧モダン

 おしゃれなインテリアって、見ていると楽しいよね。
 特に椅子とか、個性的なものが多くて好きなんだよね。

 との思いで行ってきた。
 最終日に駆け込んだのに、結構賑わっていた。北欧家具が流行っているから、やはり注目されていたのだろうか。

 やはり椅子が1番の注目株のようで、入ってすぐのエリアにはずらりと色々な椅子が並べられていた。椅子の他にはカトラリーやティーセットなどの食器類など。
 今回は母と一緒に行ったのだけれど、母は
「この椅子、○○さんの家に行った時、同じようなのがあった」
と言っていた。革張りのモダンインテリアって感じのやつだった。きっと○○さんはお金持ちだから良いの揃えたのね、なんて口さがなく噂しあったりもした。
 こういう、どちらかと言うとシンプルなやつは普通に使えるのだけれども、あまり奇抜なデザインだと、ちょっと使いどころが思いつかない。カッコ良いとは思うのだけれど、部屋の中に置いた時にどう周りの家具と調和を取るのか分からない。もし奇抜なデザインでも自宅に置いている家があったら、一度どういう使い方をしているのか見せてもらえたらと思ってしまう。

 他にも、赤いホーローの鍋など、こういうの、あるなぁ、と思いながら見るものも沢山あった。
 葉っぱのお皿が可愛らしかった。葉脈が細い線で表現されているのだ。これは、どうやって描いているのだろう。多分、やり方が分かってみれば簡単で合理的な方法を使っているのだと思うけれど。
 また、ラジオや掃除機のような工業製品の中に、初期の携帯電話も混ざって展示されていた。トランシーバのようにごついやつだ。やはりノキアか…
 携帯電話といえば、以前auのデザインプロジェクトの携帯電話がMoMAに収蔵されたというニュースがあった。それを思うと、「現代」と言った所で文化が集約されたり完成されたりしているのではなく、今なお「現在」の文化を形成している最中なんだな、という気がしてくる。

 また、思いもかけない所で、家に普通においてある物が展示されているのにも遭遇した。
 カイ・ボイセンによるローゼンダール社の猿の人形だ。この猿、いつもは両親の部屋で、エアコンの電源コードにのほほんとぶら下がっているのだ。母曰く、40年ぐらい前に貰ったものだそうだ。家に帰って調べてみたら、結構良いお値段をしていた。母、良いものプレゼントして貰ってたのね。大事にしないと。
 余談になるが、何を思ったか、デザイナーの名前を「カイ・ボイセン」ではなく「カイ・ハンセン」だと思っていた。ちゃんとキャプション読んでいたはずなのに。カイ・ハンセン、HELLOWEENのギタリストの名前じゃないか…ちゃんと調べてから書いて良かった。思い込みでうっかりデタラメを発信してしまう所だった。

 帰りの電車の中でPSP版のFFTをやっていたら、乗り合わせた子供に興味を持たれてしまった。
「何やってるの?」
とか
「どうやるの?」
とか
「ちょっとやらせてー」
とか言って来るのだ。
 別に見せるためにやっていたのではないけれど、ランダム戦闘の編成画面で出撃メンバーを選ぶのに
「これが良い!」
と言ったやつを入れてみたり、これと言われたけれどそいつを入れるとバランス悪くなると思ったら、間違えた振りして別のやつを入れてみたり。それを見て
「あー!」
と言ったりして、なかなか反応が面白かった。

 戦闘シーンを見ながら、
「これ強そう!」
「そうね、チョコボ強いね」
と言ったり、
「青い所が動ける所だから、ここで丸を押してね」
と言ったり、
「赤い所が攻撃できる所だから、これが攻撃できるよ。これで丸を押してね」
と言ったり。普通に剣で攻撃したりするのは何とか説明できるかなと思うのだけれど、算術はどう考えても分かりやすく説明できなかった。
 というか、幼稚園か小学校1年生ぐらいの年恰好だと思うから、その年齢の子供にシミュレーションは普通に難しいゲームのような気がするが。

 割と可愛い子だったからついつい相手になってしまったけれど、こういうのって、親御さんはどう思うものなのだろう。
 大人しく席に座っていてくれるから良いと思うものなのか、それとも、家に帰ってから欲しいと駄々をこねられるから嫌だと思うものなのか。欲しいと言われても、親が買う気が無いのならば
「他所は他所、うちはうちです!」
とか言って、うわーんと泣かれて終わりという気がするのだけれど。でもやっぱり子供に泣かれると辛いかもしれないし。

京都市美術館
北欧モダン デザイン&クラフト
開催期間:2007年9月15日(土)~2007年10月21日(日)
観覧料:一般1000円(800円)、高大生800円(600円)、小・中生600円(400円)
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/index.html
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/exhibition/nordic.html
[PR]
by die-Abdiel | 2007-10-21 22:37 | アート

リサとガスパール&ペネロペ展

 連休1日目。
 充実した連休を過ごすため、色々やりたいと思うことは沢山ある。

 mixiの「うっかりペネロペ」コミュで情報があった「リサとガスパール&ペネロペ展」へ行って来た。

 「リサとガスパール」や「うっかりペネロペ」は、ゲオルグ・ハレンスレーベン、アン・グッドマン夫妻によるフランスの絵本シリーズである。
 昨年11月頃からNHKで「うっかりペネロペ」のアニメが放映されていたことで、最近特に注目が集まっていたようだ。

 会期中最初の土曜日だからか、会場は多くの人で賑わっていた。絵本の原画の展示ということもあり、子供連れも多かった。そのせいで、ちょっと会場内がざわついた印象もあったけれど。

 「リサとガスパール」に登場するパリの風景を映像化したビデオの放映に始まり、絵本1冊毎にセクションを区切って展示されている原画。その合間を縫って、使用されている画材、デッサンやスケッチ、下絵なども展示されている。
 会場内にアトリエを再現し、実際にリサの絵を書いている場面の映像を流していたりもした。
 印刷物を見ると、アクリル絵の具で書いているのかな? と思っていたけれど、使っている筆やパレットは油彩用のものだった。実は油絵で描いていたのだろうか? でも油絵だともっと彩度が落ちそうだし、パレットに油壺は付いていなかったし。やっぱりアクリル絵の具? でも木製のパレットでアクリル絵の具を溶いたりするものだろうか。謎だ。

 「うっかりペネロペ」の方は、原画の展示と、しかけ絵本の仕掛けの試作段階のものと実際の絵本を対比した展示など。
 作者が缶にペネロペの絵を描いたものや、紙粘土で作ったペネロペの人形などもあった。
 その中に、「日本製のおもちゃに手を加えたもの」として、ペネロペが首を振っている人形があった。…これ、ひだまりの民だ。フランスでも同じものが売っているのか。でもこれをペネロペに改造するなんて。作者の人、面白い発想をしている。
 本当に頭の部分がペネロペになっているものが製品化されたら面白いのにな。

 物販コーナーもすごい人だかりだったけれど、図録と「リサとガスパール」が特集されているMOE4月号、ペネロペのカードケースを購入。
 スタンプラリーも挑戦して、ペネロペの缶バッジを貰った。
 絵本もちょっと欲しかったけれど、お金が無いのでまた今度。

美術館「えき」KYOTO
リサとガスパール&ペネロペ展
開催期間:2007年4月26日(木)~2007年5月27日(日)
観覧料:一般600円(400円)、小・中学生400円(300円)
http://www.wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html
[PR]
by die-Abdiel | 2007-04-28 20:36 | アート

愛でたきもの 雛とミニチュアのお道具展2

 季節物の展覧会ということもあって、足を運んでみた。

 "2"ということは以前にも同内容の展示をやっていたのだろうか?
 検索してみると、やはり思文閣美術館で2003年に同名の展示が行われている。写真の、島津藩の家紋の入ったお道具類は今回の展示にもあった。展示内容が同じ展覧会を再度行ったのだろうか? 以前の展示を知らないので何とも言えない所だけれど。

 展示品は、豆雛人形や、雛人形用のお膳や遊具などの小さなお道具類。それに豆印籠や玉の人形、楽器のミニチュアなどの小型の工芸品。豆本など。

 豆雛は、これならマンションなど狭い場所でもばっちり5段の飾り付けができるね、という感じがする。一刀彫の木製の雛人形とか、すごく手が込んでいる。でも、子供はこういうの逆に好きではないかもしれない。いわゆる「お雛様」という感じの「お人形」じゃないから。
 ケースの中を見ても、周りに湿度調整の為にいろいろ置いてあったりで、木にひびが入ったりしないようにしなくちゃいけなくて、大変なんだろうな、という感じ。

 雛人形のお道具類は、漆や蒔絵など、小さいながらに細工が細かくて素晴らしい。
 膳揃は、小さいながらに正面があったり、蓋に大きさがあったりで、毎年これがこれの蓋で合ってたっけ? とか、この順番で並べて良かったっけ? とか思いながら並べるんだよね、とか思い出しながら眺めた。また、貝合わせの貝はしじみに絵付けしたものだったりして、本当に細かい仕事だ。きっとこれを作る時は蜆汁ばっかり食べてたとかそんなことはイッテマセンヨ?
 貝合わせの道具は、「貝は同じ貝でないとぴたりと重なる形のものが無いところから嫁入り道具とされた…」というようなキャプションがあったけれど、そういう風習が残ってなくて良かったと思う。今の時代、貝殻を2箱も持たされたりしたら、置く場所が無くてげんなりしそうだ。
 他にも、遊び道具としては将棋と碁、双六があった。将棋と碁は分かるんだけど、双六はどうやるものなのかルールが分からないよね、と連れと二人で言っていた。連れは、多分、さいころの目で勝負が決まるものだから、運任せじゃない将棋や碁のような形ではルールが残らなかったのでは? と言っていた。実際、将棋と碁は分かるが双六盤を指して「これ何?」と言っていた見物客もいたので、本当にマイナーなんだろう。

 印籠は、元々は薬などを入れて持ち歩くものらしい。現代で言う所のピルケースだ。ピルケース一つにも江戸時代の人はおしゃれだったのだ。
 きっとそう来るだろうと思って何も言わなかったけれど、予想通り、豆印籠のショーケースの前で連れが水戸黄門について語りだした。分かりやすい人だ。

 玉製のミニチュアは、兎や鶏などの動物を象ったものなど。やはり小さいのに精巧だ。輪が付いている物もあったので、おそらく根付のマスコットなのだろう。何となく、チョコエッグなどの食玩のような印象を受けた。銀製のものは、チェーンを通したらペンダントトップとしても使えそうだった。
 同じく玉の楽器は、琵琶や琴、胡弓など。バイオリンもあったので、比較的新しい時代のものもあったのかもしれない。
 今でも楽器のミニチュアは人気がある。やはり古今を問わず、楽器の形というのは可愛らしいと言うか、人の心を捉えるもののようだ。

 豆こけしは、そういえばうちにもこんなのあったのを思い出した。うちにあるのはこけしと米粒が並んで小さな箱に入っているもの。会場にあったのは、米粒は入っていないけれど、豆こけしが2体並んで入っているもの。これも本当に米粒大。

 豆本は、1970年の大阪万博を記念して作られたものなど。ただ、制作年代を見ていると、2000年のものもあったので、その頃からずっと作り続けられているのだろう。
 豆本用の本棚なんかもきちんと誂えられていたりして面白かった。
 きっと豆本マニアとかがいて、そういう市場があるのだろう。1970年の本はレア物として高値で取引されているかもしれない。そんな話を連れと二人でしていた。

 もし自分に娘ができたら、やはり初節句の雛人形どうしよう、と思うのだろう。

 厄除けという性質があるから、やはり新しいのを買ってあげないと、という人もいるだろう。着物の譲り方と一緒で、女の子には女親の雛人形を譲る、或いは女親の実家がお祝いに贈る、男の子はその逆で男親の方から、という人も。もちろん、嫁に出て行ったのだから、婚家のやり方に合わせれば良いという考えもあるだろう。
 飾るスペースを考えると、女の子2人産まれてもそれぞれに買うなんて事はせず、一式飾るだけというのが普通だろうし。

 私の実家の雛祭は3月3日ではない。
 旧暦に合わせて4月なのだ。うちに来る人は、3月半ばにもなってまだ雛人形片付けてないの? と言う人もいるけれど、うちでは出したばかりだったりするのだ。
 なぜ旧暦で祝うのかというと、祖父の命日を避けて祝うためなのだ。祖父が存命のうちは、暦通りだった記憶がある。多分、母はハレとケを気にするのだろう。
 特に理由が無くとも旧暦でお祝いしているケースは多々あるようなのだけれど。

 飾り方一つ取っても、個々の家の風習なり考え方なりが反映されるものなのだ。
 そういう人間模様などを考えてみるのも、なかなか面白い。

思文閣美術館
愛でたきもの 雛とミニチュアのお道具展2
開催期間:2007年2月24日(土)~2007年4月3日(火)
観覧料:一般700円、高・大学生500円、小・中学生300円
http://www.shibunkaku.co.jp/
http://www.shibunkaku.co.jp/artm/hina2/
愛でたきもの 雛とミニチュアのお道具展
開催期間:2003年3月3日(月)~2003年4月3日(木)
http://www.shibunkaku.co.jp/artm/hina/index.html
[PR]
by die-Abdiel | 2007-03-04 21:30 | アート

没後50年 モーリス・ユトリロ展

 アルコール中毒の治療の一環として絵を描き始め、次第に画家として注目されるようになったユトリロ。1910年頃から彼の人生の中でも評価の高い「白の時代」と呼ばれる絵が描かれる。ユトリロの母シュザンヌと結婚したユッテルが彼のマネージャーになると、商業的な絵を描くようになる。「色彩の時代」である。晩年には「白の時代」の複製画を描くように求められるようになる。

 「白の時代」の作品には、卵の殻などを砕いて絵の具に混ぜて絵を描いていたそうだ。それほどまで漆喰にこだわるとは、一体どのような心情だったのだろうか。
 一方「色彩の時代」の絵は、部屋に飾っておこうと思わせるようなものが多い。柔らかな色調の空に、ふんわりとした温かみを感じるもの。赤や緑といった色で画面を引き締めた鮮烈なものなど。
 いずれも建物をメインにした風景画が多いのだが、いずれも線の引き方に癖があると思った。神経質な歪みがあるというか、ともかく「真っ直ぐ」じゃないのだ。デッサンができていなくて線が引けていないという意味じゃなくて。やはりそこは強いアルコール中毒で精神病院へ入退院を繰り返していたことと関わりがあるのだろうか。

 一緒に観に行った母も言っていたが、このユトリロという画家は非常に気の毒な人だ。
 「1日に1度酩酊し、1点の傑作を描いた」
と言われながらも、窓に鉄格子の入った部屋に押し込められ、機械のように絵を描かされ続けるのだ。ユッテルだけでなく、晩年に結婚した妻リュシーも同様にユトリロのマネージャーとなって絵を描かせ、彼の飲む赤ワインは水で薄めて与えた。
 ユトリロは酒代欲しさに絵を描き続けていたと言うが、もしかしたらそれは、孤独からの逃避の為に酒に浸っていたのかもしれない。

 「サン=ヴァンサン通りと藁葺き屋根の家」というタイトルの絵が気に入った。
 絵葉書が売っていないかと思って売店を覗いてみたが、売っていなかった。個人蔵の絵だそうだから、その辺も関係しているのだろうか。
 仕方無いので図録を買った。

高島屋グランドホール
没後50年 モーリス・ユトリロ展
開催期間:2006年1月7日(土)~1月29日(日)
観覧料:一般800円(600円)、大学・高校生600円(400円)、中学生以下無料
[PR]
by die-Abdiel | 2006-01-28 23:47 | アート

日々の徒然を書き綴ったり書き綴らなかったり。


by die-Abdiel

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリ

全体
日記
ゲーム
Ragnarok Online
マビノギ
しまにてぃ
BlogPet
コレピク
TRPG・ボードゲーム・ARG
ニュース
手芸・和裁・洋裁
アート
映画
食べ物
旅行・観光
舞台
本・書評
バトン
人形
Web拍手レス
ファッション
コンピュータ
未分類

タグ

(24)
(23)
(22)
(15)
(13)
(7)
(6)
(6)
(4)
(2)

以前の記事

2013年 02月
2012年 11月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
more...

最新のトラックバック

ルーンファクトリー 2≪..
from 任天堂で遊びましょ
リサ ガスパールまとめさいと
from リサ ガスパール情報館
ポールスミス腕時計愛用者..
from ポールスミス腕時計愛用者のお..
セオリー
from セオリー
セオリー
from セオリー

Abdielの最近読んだ本

Abdielの最近やったゲーム

コミックダッシュ! Abdiel の所有コミック

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事
ゲーム

画像一覧