愛でたきもの 雛とミニチュアのお道具展2

 季節物の展覧会ということもあって、足を運んでみた。

 "2"ということは以前にも同内容の展示をやっていたのだろうか?
 検索してみると、やはり思文閣美術館で2003年に同名の展示が行われている。写真の、島津藩の家紋の入ったお道具類は今回の展示にもあった。展示内容が同じ展覧会を再度行ったのだろうか? 以前の展示を知らないので何とも言えない所だけれど。

 展示品は、豆雛人形や、雛人形用のお膳や遊具などの小さなお道具類。それに豆印籠や玉の人形、楽器のミニチュアなどの小型の工芸品。豆本など。

 豆雛は、これならマンションなど狭い場所でもばっちり5段の飾り付けができるね、という感じがする。一刀彫の木製の雛人形とか、すごく手が込んでいる。でも、子供はこういうの逆に好きではないかもしれない。いわゆる「お雛様」という感じの「お人形」じゃないから。
 ケースの中を見ても、周りに湿度調整の為にいろいろ置いてあったりで、木にひびが入ったりしないようにしなくちゃいけなくて、大変なんだろうな、という感じ。

 雛人形のお道具類は、漆や蒔絵など、小さいながらに細工が細かくて素晴らしい。
 膳揃は、小さいながらに正面があったり、蓋に大きさがあったりで、毎年これがこれの蓋で合ってたっけ? とか、この順番で並べて良かったっけ? とか思いながら並べるんだよね、とか思い出しながら眺めた。また、貝合わせの貝はしじみに絵付けしたものだったりして、本当に細かい仕事だ。きっとこれを作る時は蜆汁ばっかり食べてたとかそんなことはイッテマセンヨ?
 貝合わせの道具は、「貝は同じ貝でないとぴたりと重なる形のものが無いところから嫁入り道具とされた…」というようなキャプションがあったけれど、そういう風習が残ってなくて良かったと思う。今の時代、貝殻を2箱も持たされたりしたら、置く場所が無くてげんなりしそうだ。
 他にも、遊び道具としては将棋と碁、双六があった。将棋と碁は分かるんだけど、双六はどうやるものなのかルールが分からないよね、と連れと二人で言っていた。連れは、多分、さいころの目で勝負が決まるものだから、運任せじゃない将棋や碁のような形ではルールが残らなかったのでは? と言っていた。実際、将棋と碁は分かるが双六盤を指して「これ何?」と言っていた見物客もいたので、本当にマイナーなんだろう。

 印籠は、元々は薬などを入れて持ち歩くものらしい。現代で言う所のピルケースだ。ピルケース一つにも江戸時代の人はおしゃれだったのだ。
 きっとそう来るだろうと思って何も言わなかったけれど、予想通り、豆印籠のショーケースの前で連れが水戸黄門について語りだした。分かりやすい人だ。

 玉製のミニチュアは、兎や鶏などの動物を象ったものなど。やはり小さいのに精巧だ。輪が付いている物もあったので、おそらく根付のマスコットなのだろう。何となく、チョコエッグなどの食玩のような印象を受けた。銀製のものは、チェーンを通したらペンダントトップとしても使えそうだった。
 同じく玉の楽器は、琵琶や琴、胡弓など。バイオリンもあったので、比較的新しい時代のものもあったのかもしれない。
 今でも楽器のミニチュアは人気がある。やはり古今を問わず、楽器の形というのは可愛らしいと言うか、人の心を捉えるもののようだ。

 豆こけしは、そういえばうちにもこんなのあったのを思い出した。うちにあるのはこけしと米粒が並んで小さな箱に入っているもの。会場にあったのは、米粒は入っていないけれど、豆こけしが2体並んで入っているもの。これも本当に米粒大。

 豆本は、1970年の大阪万博を記念して作られたものなど。ただ、制作年代を見ていると、2000年のものもあったので、その頃からずっと作り続けられているのだろう。
 豆本用の本棚なんかもきちんと誂えられていたりして面白かった。
 きっと豆本マニアとかがいて、そういう市場があるのだろう。1970年の本はレア物として高値で取引されているかもしれない。そんな話を連れと二人でしていた。

 もし自分に娘ができたら、やはり初節句の雛人形どうしよう、と思うのだろう。

 厄除けという性質があるから、やはり新しいのを買ってあげないと、という人もいるだろう。着物の譲り方と一緒で、女の子には女親の雛人形を譲る、或いは女親の実家がお祝いに贈る、男の子はその逆で男親の方から、という人も。もちろん、嫁に出て行ったのだから、婚家のやり方に合わせれば良いという考えもあるだろう。
 飾るスペースを考えると、女の子2人産まれてもそれぞれに買うなんて事はせず、一式飾るだけというのが普通だろうし。

 私の実家の雛祭は3月3日ではない。
 旧暦に合わせて4月なのだ。うちに来る人は、3月半ばにもなってまだ雛人形片付けてないの? と言う人もいるけれど、うちでは出したばかりだったりするのだ。
 なぜ旧暦で祝うのかというと、祖父の命日を避けて祝うためなのだ。祖父が存命のうちは、暦通りだった記憶がある。多分、母はハレとケを気にするのだろう。
 特に理由が無くとも旧暦でお祝いしているケースは多々あるようなのだけれど。

 飾り方一つ取っても、個々の家の風習なり考え方なりが反映されるものなのだ。
 そういう人間模様などを考えてみるのも、なかなか面白い。

思文閣美術館
愛でたきもの 雛とミニチュアのお道具展2
開催期間:2007年2月24日(土)~2007年4月3日(火)
観覧料:一般700円、高・大学生500円、小・中学生300円
http://www.shibunkaku.co.jp/
http://www.shibunkaku.co.jp/artm/hina2/
愛でたきもの 雛とミニチュアのお道具展
開催期間:2003年3月3日(月)~2003年4月3日(木)
http://www.shibunkaku.co.jp/artm/hina/index.html
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by die-Abdiel | 2007-03-04 21:30 | アート

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